性行為に興奮出来ない人間が風俗に行くとどうなるのか?(準備編)

拝啓 猛暑の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。 alpcon(あるこん)です。

突然の問いになりますが、皆さんは普段何で抜いてますか?性の話です。 AVなり漫画なりと様々な媒体の下に様々なジャンルが枝分かれし、天に瞬く星の数ほどの性癖があると思います。

僕は女の子のおもらしでしか抜けません。そして、一般的(定義は不明瞭ですが)な性行為シーンを二次元/三次元いずれの媒体で見ても興奮出来ません。

性行為で興奮出来ないことそのもの自体は自分一人の生活にフォーカスを当てた時に困る要素が現状皆無です。しかし、男同士の会話で結構困ります。万人に共通するエロという会話のカードが切れない。相手からしたら共通の話題で場を展開したいはずなのに、その会話のメインコンテンツに共感を出来ていない人間が出てきてしまうと話者からしたらこの上なく邪魔だろう。それとなく話題をかわすような嘘をつけるような器用な人間でも無いので、僕が口を開いた瞬間に"外れ値"としてのポジションを否応なしに得ることになる。インターネット等でちょける分にはモーマンタイだが社会性をキープする上でこの上なく邪魔でありコンプレックスと化している。

そんな僕に1つの疑念が浮かんでくる。

今までの自分の考えには一切の経験が伴っていない。もし僕が本当に人間であるなら、実際にそういう場に臨んだら興奮するのでは無いのだろうか。

僕の現状は海に向かって綿毛を飛ばすタンポポだ。花咲かぬ場所に種を飛ばし、沈んでいく。意味も無く生き続け25年目、ここで僕が本当に人間なのか、あるいはタンポポなのかを試してみてもいいのでは無いだろうか? そして何より、仮にそういう場に臨んだ時に僕という人間が何を思い何をするのかが知りたい。知的好奇心だ。

そして、幸いなことにそれを試すことが出来る施設が存在する。風俗だ。 かくなる上は試してみるしかない。知的好奇心が理性と迷いを上回った僕は、風俗へ行く決意を固めた。

決定打になるような出来事があったわけでは無い。ただ、やたら周囲の会話で風俗の話が出たり、「行ってみたら?」と言われた回数が結構あったことを思い返したりと、要素は散りばめられていた。多分、流れが来ているのだろう。

このトリビアの種、つまりこういうことになります。 "性行為で興奮出来ない人が風俗に行くと、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇になります。"

かくして僕は僕自身の身体を使いある種の人体実験をすることにした。 ここまでは実験をする者の視点だが、被験者としての僕には様々な葛藤があった。

博打 周りの話を聞いていると、「とんでもねえのに当たった」「大当たりを引いた」「キスしてくれなかった」「アンアン喘いだ」と感想は様々で、博打要素が強い。僕は何事に対してもリスクしか見ることが出来ないような人間なので、この時点で向いていない。ただ、もうやると決めてしまったのでこの点を悩んでも先に進めない。もう決行自体は決められている。僕はこの実験の被検体だ。そこに意思もクソもない。刑の執行を待つ罪人だ。

グロ 女性器、グロくないですか?見た目 2chのグロ画像スクリプトの画像と大して変わらなくないですか? チンチンには愛嬌があるのにどうしてその剣の納め先はあんなことになってしまっているのだろうか。 これに関しては、そういう対象としてそれを見ていないというのもあると思うし、だいいちそれを画像でしか見ていないのだからそれは机上論に過ぎないと思う。実践した上でダメならそれはそれとして検証結果のひとつだ。

その手法 僕は標準的な性行為の工程を僕は二次元でしかほとんど見た事がないし、抜けないので読み飛ばしている。その生活を続けた結果、実は僕はどうやってヤるのかをハッキリとは知らない状態になっていることに気付かされた。 AVに関しては僕はほとんど見た事がない。 情けない話「視聴目的を問わない」かつ「アダルトビデオ全体」というカテゴリーで絞るのであれば、僕が生涯見た事があるAVのほとんどは淫夢本編だ。 仮に目の前に女体があったとてその調理方法を知らないのは致命的だ。座学を要するポイントなのでその点はこの機会に学ぶことにした。 また、風俗に行くという時点で少なからず相手はプロのセックス屋さんだと仮定している。日々大量の陰茎を捌いているわけだから。なので、その点に関してはある程度座学をした上で臨み、詳細な工程はリードしてもらうことも視野に入れて行くことにした。

タイプ 決行にあたり1番の障壁がこれだ。 好みの顔が分からない 人の言う"タイプの顔"が今現在の僕には分からない。可愛い顔とは?美人とは? 人の顔をパッと見せられて、「この人は可愛い/美人ですか?そうでは無いですか?」と2択を迫られた場合の閾値は恐らく自分の中にはあると思う。ただ、これは「世間一般から見たら多分可愛い方/そうでは無い方」という判断しか下せない。僕は。 昔は可愛いとかなんだとか思えるような感性を持っていたかもしれない。ただ、今の自分は恐らくその感性が致命的なまでに鈍っている。 加えて、僕は僕の行動に対しての嫌悪感が非常に強い。〇〇と思っている自分が嫌という思考に支配されながら生きている。音楽を聴いている時も自分が音楽を聴いていることに嫌になり、ゲームしてる最中にこのゲームをしている自分が嫌になって集中出来なくなったりする。そんな僕にとって、人を可愛い/美しいと思うことそのものへの抵抗が本当に強い。恥ずかしいではなくて自分が嫌になる。ポロッと思ったとしてもきっと封じ込めながら生きてきたからそういう感性も鈍ったのかもしれない。

今回風俗に行くというゴールを設定した以上、嬢の選定という過程を踏まなくてはいけない。分からないのであれば誰でもいいじゃんとも思われる。ただ、それなりに高い金を払うのだからどうせならより良い経験を追究するべきだとも思う。 決意してから2週間近く、僕は写メ日記を眺める日々を過ごした。 早速某サイトを巡回する僕 分かっちゃいたが、全然ピンと来ない。

そもそも人の顔の好みすら分からないような人間がセックス屋さんなんて行ってどうするんだよと言う話ではあるし、行動の順序として風俗に行くことをゴールにしていること自体が間違いである可能性が高い。性欲→発散手段→風俗が一般的な流れだと思う。対して僕は手段が目的と化しているので根本的な欲望が欠けており、当然ここで詰まる訳だ。 何が良いのかが分からない状態で手探りで選ばないといけない。 本当に選定の段階で挫折した。

結果どうしたかと言うと、クチコミ数の多い順でソートし上位帯から消去法で選んだ。 おっぱいに対してかなり無頓着(超乳みたいなのは流石にウワッてなるけど)だからその点は選考基準対象外になり、顔に関しては本当に分からない。少なくとも輪郭がシャープなのはそんなに好きじゃないみたい(2択で選んだ時に大体そうなった)なのでとりあえず外した。髪に関しては長髪があまり好きじゃないことだけはハッキリしていたのでショート〜ミディアム帯を選んだ。 普通ここで苦労しないと思うし、ここが醍醐味のようなところもあると思うが、正直めちゃくちゃ苦しかった。

そもそもの女性観 かつての僕はバリバリに女性嫌いのような言動をしていたし、風俗に行くくらいならその手で殺してくれくらいのことを抜かしていた。25歳現在の僕はどうなっているのかと言うと、他人に向くヘイトが全て自分に向いており、女性はおろか人を本気で非難することが減った。僕の女性嫌いの根源は自分の安寧の地を踏み躙られることへの不安であり、それはヘイトではなく恐怖だ。この点を語ると長くなるので割愛するが、今の僕は女性に限らず人間が怖いだけの何かだ。今回のこの試みで過去の自分が成仏することを祈っている。

少なくとも以上の葛藤、というか性格の問題を無理くりにでもクリアしないと今回の実験手法である風俗行きを達成することが出来ない。風俗ごときに何をそんなに迷うのかという話なんだろうが。

こんな性格なので、ぶっちゃけ予約をした段階でもうガクブルだ。取って食われやしないだろうか。未知の領域に1人で足を踏み入れることになる。高校の留学の時1人で現地の学校にぶち込まれた時より恐れおののいている。 これから起こることに対してプラスに考える思考回路が欠落してる僕は、「情報は全部嘘で、owのジャンカークイーンみたいなのが出てきたらどうしよう…」「仮に挿入出来たとして、中がネズミ返しみたいになってて僕のちんちんが野菜スティックみたいにぶった斬られたらどうしよう…」みたいな不安に頭を支配された。 冗談は一旦置いといて、自分一人の力で(と言っても軽く友人に相談はしたが)未知の領域へ踏み出す事へのプレッシャーに押しつぶされそうになりながらその日を待つことになった。

いわゆる風俗レポ的なものは流れてくる度結構楽しみに読んでいるのだが、前段階でこれだけ悩んでる人はまあ見た事がない。めんどくせーヤツだ(誰視点?)

長すぎる前段はこの辺にして、"性行為で興奮出来ない人間"の実際の体験を赤裸々に綴っていこうと思う。出来るだけ正確に会話を記録し、僕が何を感じたのかを詳細に書いていこうと思う。

中編(本編)へ続く

https://alpcon.hatenablog.com/entry/2023/08/10/120148