性行為に興奮出来ない人間が風俗に行くとどうなるのか?(振り返り編)

風俗に行ってから数日が経過した。

可能な限りその時に感じた事をダイレクトに記すべく、前段の文章は退店してから即刻ネカフェに入り殴り書きをしたものだ。正確な会話の順序が違っていたりする可能性が高いが、それでも覚えている限りは書き尽くしたつもりだ。

 

冷静になった今、今回の体験を振り返っていく。

 

今回僕は、「風俗へ行く」というゴールを先に設定した上での行動をした。前段で詳細に書けば良かったと後悔しているが、「どうなってしまうのか?」という問いには以下の要素が内包されている。

・生身の女体を目前にした時、自分は何を、どう感じるのか?

・その結果、自分はどう行動するのか?

・経験を通して何を思うのか?

一つ一つそのフィードバックを記していきたい。

 

女体を目前にして

第1段階として、出てきたものに対して女性として認識出来るか?という点はクリア出来ていたと思う。顔や体の好みがハッキリしない中でもプラスマイナスの2択では迷いなくプラスを選べるという感覚からそこは間違いない。

 

次に、脱いだ生身の女体に対してどういう感想を持ったか?という点を振り返る。

脱がす過程では自力で日常(着衣状態)から非日常(裸)へと駒を進める感覚はあったが、いざ脱がした時は裸だな以上の感想は出てこなかった。高揚感的なものは感じていなかったように思う。

ポイントごとに見ていく。身体の各所を触る中で思ったのは、「同じ人間なんだな」というところだ。明確に男女で差がある部位以外に関しては自分と同じ人間なのでそこに新鮮味はなく、既知の感覚として受け取った。

ただ、手に関しては心に訴えかける何かはあったと思う。生きてきて手の大きさの比較以外で人の手にビッタリ触れる事がなかったので一概には言えないが、ドキッとはした。

 

今回初めてキスをした(実家の犬に舐め回されたのはノーカンとする)訳だが、ここに関しては意外と何も感じなかった。何でだろう。色々と見てるとここに重きを置いている人もいるようだし、本来何かしらの情動があってしかるべきなのかもしれないが、いざされている時は何も感じていなかった。何か感じられた方がお得だと思うので残念。自分の問題だと思う。

ただ、後になってからその感覚が時々フラッシュバックする。その感覚だけが。もしかしたら預かり知らぬところで僕の身体は喜んでいるのかもしれない。

 

当日の所感でも記したが、やっぱりおっぱいに魅力は感じられなかった。元々無頓着だったが実際に触れたらどうなるのか?というところでの検証の価値はあった。が、やっぱりダメみたい。揉んでも吸っても何だかなあという所感です。

 

今回射精まで至れた要因は100%膣内(なか)の手での触感だ。前段でグロいと断じていた物を触ったら意味が分からない勢いで勃った。指突っ込んだだけなのに。

未知との遭遇とでも言うのだろうか。

ただ、アレに突っ込んだら気持ちいいのかも知れないな、とは思った。

何をそんな普遍的なことを今更書いているの?と思われるかもしれないが、そう思えること自体が僕にとっては相当喜ばしいことなのでどうかご容赦願いたい。その可能性すら見いだせていなかったのだから。

 

今まで書いてきた文章とかを見ると察しはつくと思うが、いつの間にか僕は何事も言語化したがるような人になっていて、それが出来ていないと"理解出来ていない""腑に落ちない"と感じることもしばしばあるような人になってしまった。だけど、きっと性欲というのは理屈では無い衝動的な何かであってそこに説明は要らないんだなとこの出来事を通じて分かった。把握出来る意識と別個で自分の息子が反応しているのを見るとそう思う。

何はともあれ、僕は女体に(思考はどうあれ)興奮出来ない訳では無いということが判明しただけでもそれはあまりにも大きな収穫であり、今後まだ自分が"何か"を取り戻す余地があるという可能性が示された出来事であった、と結論づけたい。

 

自らの行動について

やることなすこと何もかも初めてで且つめちゃくちゃに緊張していたため、僕はほとんど自分で動いていない。し、何をしたら自分が興奮出来るのか?が分かっていないので何をしたらいいのか分からない。結果、最後の一手(文字通り)以外人任せにしていた。

やってみないと気付けない点なんだろうけど、多分自分の意志で動かないと自分でも何が良い(自分にとって)のか気付けないんだろうなと思った。何が良いの?何が気持ちいいの?それは相手に引き出してもらうより当然自分で探らないと分からないと思う。初めてだから仕方ないだろうが、この点は改善事項の1つだと思う。

 

後になってから感じたが、気を使ってしまっていた節も大きいと思う。距離感が分からぬ。言ってしまえば一期一会なのでそんなに気を使う必要もないはず(と思っている人が多いような印象)だが、やっぱり対人の怖さが出ているような気はした。

 

経験を通して何を思うのか?

インターネットっぽく一言でまとめてしまうと、「セックスで興奮出来ない異常性癖オタクがソープ行っておまんこに指突っ込んだだけで射精してて草」というなんともマヌケな出来事になってしまう。

が、何度でも言うがこれは僕にとっては価値のありすぎる実績解除だし、自分がオスの端くれであることを認めてくれた経験だ。

バックグラウンドがヤバいし内容も内容なので大っぴらには言えないが、間違いなく成功体験だ(性交はしてないのにね)。

素直に嬉しい。傍から見たら「ソープ行って挿れてへんの?」とか言われるかもしれないが、もうこれは僕の中では成功としてみなしている。

 

今回風俗に行って思ったのが、こんなところでも何か1歩引いて見てしまってる自分が居るという点だ。

当日に書き殴った感想もそうだが、没入しきれていない。

風俗に行く人皆がそうかどうかは分からないが、多分全力で性欲モンキーになり欲するままに女体を貪り果てるのが1番楽しめるだろう。自分がそれを出来るかどうか分からなかった状態だったのでアレだけど、もっとバカになった方がいい。僕は。

当日の感想で全く言及されていなかったが、一応相手は喘ぎ声的なサムシングは上げていた。しかしながら僕はというと(まあそういう仕事だからそうしないといけないんだろうな…)的な思考が1回回ってしまっていたため、以降耳に入っていないのだ。だから体験談の中に入っていない。起きてる事を穿った見方をせずに受け止めていない。チンチン丸出しにしてまでこれか?童貞丸出し激キモ男として振り切れよ。

とは言うものの、女体の要素で射精できた達成感に上書きされていなければ自分の情けない姿に向こう5年くらい自己嫌悪を引きずり倒していただろうし、何より初めての経験だ。初めてで、しかも前提条件として性癖がイカれてる自分にしては上手くやれたほうなのではないか。

「風俗どうだった?」と問われ一言で答えるとしたら「アトラクションだった」と答えると思う。ジェットコースターみたいに女体を案内された感覚だったので。アトラクションだからこそ、その門を叩きし者は恥をかなぐり捨て全力でアホになり楽しむべきなのだろうと。そう感じた。

別にそれは風俗に限らない。何事も楽しもうとするマインドが無いと色褪せて見えてしまうし、現に僕には世の中がそう見えている。そういうマインドが全面的に悪いと言う訳では無いが、ある程度そういう視点を持つべきか否かはコントロール出来るようになりたいなと思った。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

そもそも無理がある計画(?)を実行してしまいましたが、プラスの経験値を得られたように思います。

なんかこうやって一つ一つ糸口を見出せば、普通のエロ漫画とかで抜けるようになったりするかもしれませんね。一筋の光が差しています。僕に。

頭でどれほど考えてもどうしようもなかった問題がこうも単純な結果として出るものです。

何をするにも不安要素しか見いだせず、結局何も行動しないような人間がこの言葉を発するのはあまりにもお門違いですが、意外とやってみるものだな、と思いました。

捻らずストレートに言うと、面白い体験だった。

その気になったらまた行ってみたいと思う。

 

次回、童貞卒業編 いつになるかわかりませんがやろうと思います。

長々と語りましたが、以上です。

またどこかでお会いしましょう。